2022.10.02
【IPO関連用語解説】三様監査とは?
監査法人、監査役会、そして内部監査による監査の事を三様監査と言います。
同じ監査機能を担うとは言え、それぞれ目的や役割が異なります。
ここでは、三様監査について用語解説していきます。
三様監査とは
監査役設置会社において三様監査とは、公認会計士または監査法人(会計監査人)による監査、役員である監査役(もしくは監査役会)による監査、そして内部監査による監査の3つを指します。
(なお、監査等委員会設置会社における監査等委員会も、基本的には監査役と同様と考えます。)
それぞれ、主体や目的、監査対象が異なります。
三様監査の実施においては、相互に情報交換を行い、連携を保つことで、監査の実効性が高まるとされています。
IPO準備企業や(普通程度に真面目な)上場企業は、定期的に三様監査と称して会合の場(情報交換の場)を設けます。
IPOと三様監査
上場審査においては、三様監査による、適正かつ効率的な監査が行われているかどうかが証券取引所により審査されます。
(当然、主幹事証券による引受審査でもです。)
また、上場申請書類においても、各監査人の連携について、記載が求められます。
- Ⅰの部:コーポレート・ガバナンスの状況等
- Ⅱの部:三様監査(監査役監査、内部監査、公認会計士又は監査法人による監査)の連携状況
- 各種説明資料:監査(監査役監査、内部監査等)について
内容としては、相互連携や内部統制部門との関係や、定期会合の開催頻度、日常の意見交換状況、監査項目、監査結果の共有状況等についての記載となります。
取締役会の運営管理プラットフォーム「michibiku/ミチビク」
「取締役会の運営管理をもっと効率化したい」と感じていませんか?
取締役会の運営管理プラットフォーム「michibiku/ミチビク」なら、招集通知の作成・回覧、取締役会議事録の作成・文面サジェスト・会議音声の文字起こし・回覧、電子署名、書類管理までがシステムで一括管理が可能です。
紙とハンコから脱却し、取締役会管理のDX化と法律を遵守した業務フローを実現します。
近年はIPO審査における書類審査の重要性が増しており、早期の体制整備が望まれます。
「michibiku/ミチビク」は、クラウド上で簡単に操作ができるため、ストレスなく導入ができます。
「michibiku」の資料をダウンロードしてみる
本用語解説は、IPO実務上の観点での記載であり、投資観点での記載は行っておりません。
同様に、情報の提供を目的としたものであり、金融商品の勧誘を目的としたものではありません。
ライター:ミチビク編集部
michibiku+は、取締役会、監査役会、監査等委員会の手続きをDXするクラウドサービス「michibiku」から生まれた、コーポレートガバナンス関連情報に特化したメディアです。 コーポレート・ガバナンスDXサービス「michibiku」だけでは解決しきれない様々な悩みや課題に対して、実務に直結する情報を発信していきます。