2022.07.18

【取締役会議事録の書き方】銀行から資金調達_借入を行う場合

thumbnail-f1sr_nn_9u

ここでは取締役会議事録の「銀行から資金調達_借入を行う場合」の書き方例について解説します。

銀行から資金調達_借入を行う場合の記載例


第〇号議案 資金調達(銀行融資)の件

議長より、次のとおり銀行からの融資により資金調達を行いたい旨の説明があった。
また、資金使途として、●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●と、併せて詳細な説明もなされた。
議長がその賛否を議場に諮ったところ、本議案は満場一致をもって原案どおり承認可決された。

  • 借入金額 〇億円
  • 借入先 株式会社〇〇銀行〇〇支店
  • 金利 〇.〇%(スプレッド+〇.〇)
  • 借入日 YYYY年MM月DD日
  • 返済期日 YYYY年MM月DD日
  • 借入方法 金銭消費賃貸借契約による借入
  • 借入条件 特に無し
  • 返済方法 返済期間5年の毎月月末返済(元金均等)


(意見、質疑応答の要旨)

(省略)

銀行から資金調達_借入を行う場合の記載のポイント


銀行からの多額の借入は、取締役会の権限と解するため、取締役会決議が必要です。

この多額の判断は会社により異なりますが、会社規程で妥当と思われる基準を設定するのが望ましいでしょう。

借入方法としては、例として書いた金銭消費賃貸借(証書貸付)の他に、手形貸付、当座貸越、手形割引等の方法があります。
借入条件としては、担保がついていたり、コベナンツ条項がついていたりする場合、その詳細を記載する必要があります。
返済方法は、一定の据え置き期間がある場合や、期限一括の場合もあります。
いずれも契約の中身を読み込んで、重要な条項を過不足無く記載すれば良いでしょう。

取締役会の運営管理プラットフォーム「michibiku/ミチビク」


「取締役会の運営管理をもっと効率化したい」と感じていませんか?

取締役会の運営管理プラットフォーム「michibiku/ミチビク」なら、招集通知の作成・回覧、取締役会議事録の作成・文面サジェスト・回覧、電子署名、書類管理までがシステムで一括管理が可能です。
紙とハンコから脱却し、取締役会管理のDX化と法律を遵守した業務フローを実現します。

クラウド上で簡単に操作ができるため、ストレスなく導入ができます。

 「michibiku」の資料をダウンロードしてみる

「michibiku」の資料をダウンロードしてみる


銀行から資金調達_借入を行う場合の記載の関連法令等


会社法
(取締役会の権限等)
第三百六十二条 取締役会は、すべての取締役で組織する。
2 取締役会は、次に掲げる職務を行う。
一 取締役会設置会社の業務執行の決定
二 取締役の職務の執行の監督
三 代表取締役の選定及び解職
3 取締役会は、取締役の中から代表取締役を選定しなければならない。
4 取締役会は、次に掲げる事項その他の重要な業務執行の決定を取締役に委任することができない。
一 重要な財産の処分及び譲受け
二 多額の借財
三 支配人その他の重要な使用人の選任及び解任
四 支店その他の重要な組織の設置、変更及び廃止
五 第六百七十六条第一号に掲げる事項その他の社債を引き受ける者の募集に関する重要な事項として法務省令で定める事項
六 取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制その他株式会社の業務並びに当該株式会社及びその子会社から成る企業集団の業務の適正を確保するために必要なものとして法務省令で定める体制の整備
七 第四百二十六条第一項の規定による定款の定めに基づく第四百二十三条第一項の責任の免除
5 大会社である取締役会設置会社においては、取締役会は、前項第六号に掲げる事項を決定しなければならない。


profile

ライター:ミチビク編集部

michibiku+は、取締役会、監査役会、監査等委員会の手続きをDXするクラウドサービス「michibiku」から生まれた、コーポレートガバナンス関連情報に特化したメディアです。 コーポレート・ガバナンスDXサービス「michibiku」だけでは解決しきれない様々な悩みや課題に対して、実務に直結する情報を発信していきます。

search
white-paper
注目記事

ミチビク導入をご検討の方はこちら